王子様たちのひまつぶしっ!?
「変態っっ!」


なんて叫ぶ私を見つめて、動かなくなった海斗。


え?変態って言われたのそんなにショックだったの?

そんなにデリケートな心持ってたんだ?


もしかして…


私、変だった??


「海、海斗?」


私が海斗の顔を覗き込みながら名前を呼ぶと。


「…何?」


はっとしたように私の顔を見つめ返してきた。


「私、変だったかなあ?」

「…別に。いいんじゃないの。あとメイクと髪、やるから早く行くよ」


くるっと素っ気なく背を向けて歩き出す海斗。


う~ん?“いいんじゃないの”って誉めてるのかな?

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