王子様たちのひまつぶしっ!?
「んも~。何いってるの?葵ちゃん。男の子が女の子のトイレに入れるわけないじゃん☆」


そう言って凪君は私の肩を叩いた。


バシィッッ


「ぃっ!?」


そして耳元でボソッと一言。


「ふざけんなよ?馬鹿か。入れるわけねぇだろ。何?庶民の一般常識では金持ちは男は女のトイレに入れるとか習ってるわけ?」


私は怖さで声が出ず、ふるふると首を横にふる。


「だよな?」


凪君は私の答えに満足そうに微笑むと女の子たちに呼ばれて、私から離れていった。


もちろん、いつものメガトン級に可愛い笑顔で。


あー。女の子たちにチョコもらってるし。


「ありがとー☆」


なんて。
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