王子様たちのひまつぶしっ!?
クラスの人たちはみんな、私と関わると中心グループの女の子たちに睨まれると思っているらしく、誰も私に関わろうとしない。


「えと、桜坂さんたちはいいの?」


桜坂さんは私が付き人になったとき、背中を押してきた人。


最近では何かと絡んできて、持ち物を隠したり、睨んできたり。


見ると、桜坂さんとー…あと誰だっけ。


まあ、いいや。


その取りまきが四人ほど。がこちらを見てニヤニヤ笑ってる。


「?」


「あ、あのねっお友達になりたくてっ。わっ私、足遅いからっ良かったら一緒に走って欲しくてっ」


城ヶ崎さん…。


うーん。まぁ、そうだよね。みんなの前で水着で走るのは恥ずかしいよね。


「うんっ!わかった。一緒に走ろうっ!」


それから私は城ヶ崎さんと教室をでて、グラウンドに向かった。


後ろで心配そうに私を見ている凪君たちの視線にきづかずに。


< 169 / 283 >

この作品をシェア

pagetop