王子様たちのひまつぶしっ!?
「はーーい!じゃあ、男子は五キロ、女子は三キロで走ります」


体育の先生がみんなの前で話してる。


真夏のマラソン。


これほど辛いものはないよね。


走ってないのに汗が額を伝った。


体操服も、汗で背中にべったりと張り付いている。


うへぇ。最悪。


「では男子、女子合同でスタート位置についてください」


先生の言葉に、みんなぞろぞろと並び始めた。


私は城ヶ崎さんの横に並んだ。


「あっ、宮崎さん…」


城ヶ崎さんは私を見上げて、少し顔をしかめる。


心なしか顔も強ばってるし、顔色も悪い気がする。


「大丈夫?城ヶ崎さん。顔色悪いよ。大丈夫、一緒に走ろうね」


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