王子様たちのひまつぶしっ!?
正直歩いているのではないかと疑いたくなるスピードだ。


私がはや歩きしても追い抜かせそうな。


でも、なんか苦しそうだし、実際本気で走ってるんだろうけど…。


それにしても遅すぎるっっ!


もう前の人の背中は小さくなって、目を細めなくては見えなくなってしまった。

一位との差は、どのくらいなのだろう?


このままじゃ本当に最下位決定だ。


もちろん今から頑張れば、1位に追い付くと思う。


でも…。


“わっ、私足遅くてっ”


って言ったときの城ヶ崎さんの顔ー…


本当に必死そうだった。


それに、私一緒に走ろうねって約束したし。


置いていくことはできない。
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