王子様たちのひまつぶしっ!?
「あー…だいじょぶだいじょぶ!」


「えー…?」


「ほら、私、この前教室で服脱いだじゃん?よくよく考えてみたら、水着よりそっちのが恥ずかしかったかな…なんて」


何を言っているんだろう。私は。


自分が自分で分かんない。

普通こういう場面って怒るところなのに。


「それにさっ!みんな私と関わるのすら嫌がるからさ。嬉しかったんだよね!城ヶ崎さんが話しかけて来てくれてっ」


そうだ。嬉しかったんだ。

学園入ってやたらと身分やらでまともに話しかけて来てくれた人いなかったからなぁ。


「でっ、でも私っ裏切っ…」


「それでも嬉しかったよ…だからさ」


「私の代わりにゴールしてきてっ!んで、ゴールできたら、友達になって!」


私は笑顔でピースを作った。


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