王子様たちのひまつぶしっ!?
美味しそうな香り…


「いただきまー…」


私がカップに口をつけたその瞬間。


「あ~、葵ちゃんずるーい」


後ろから、甘ったるい声が聞こえてきた。


そこにいたのは、はみ出しそうなほどケーキをお皿に盛っている、凪君だった。

「うわー…すごいね。全部食べるの??」


見てるだけで吐きそうになるぐらいのケーキの量。


生クリームたっぷりのショートケーキや、チョコケーキ等々。


くどそうなものばかり。
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