王子様たちのひまつぶしっ!?
誰かがおもいっきり叫んだ声が、テラス全体に響き渡る。


みんなも私も、凪君も、何事かと声がした方に顔を向けた。


「なぁに?陸」


凪君は最初驚いたように目を見開いていたけど、すぐにまた笑顔に戻った。


びっくりしたぁ…。


ていうか今、陸君、怒鳴った??


いつも爽やかに笑ってるのに。


陸君の後ろには、海斗と俊君と小春ちゃんがいた。


「なに?じゃないだろ。凪、お前、甘いものー…」


「ー…ねっ。陸、このケーキも美味しいよ。あとね、こっちとね、」


まるで陸君の言葉を遮るように凪君が口を開く。 
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