王子様たちのひまつぶしっ!?
「すみません。でも本当にもう大丈夫なんで。失礼しました」


ペコリと頭を下げ、保健室の扉を閉める。


“要らない人なんていない”って凪君に言ったのは、多分あの日の私に言ったんだ。


“俺に価値なんてない”


そう言った凪君の表情が、どことなくあの日の私とかぶってみえたんだ。


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