王子様たちのひまつぶしっ!?
教室に鞄を取りに戻ると、凪くんと陸君と俊君がいた。


「葵…」


凪君は私と目が合うと気まづそうに目をふせた。


さっきのことだろう。


凪君は私があんな出ていきかたしたから、気にしてるんだ…。


でも、私は黙ってうつむいたままでいた。


だって、なんて声かけていいか分かんないから。


凪君もきっとそう。


そんな私たちの重い沈黙を察したのか、俊君も陸君もひたすらに押し黙る。
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