王子様たちのひまつぶしっ!?
「そろそろ帰るか」


凪君の言葉に窓の方に顔を向けると、空はオレンジ色に染まって、夕日はとっくにもう沈んでいた。


「うん。そうだね。…そういえば、海斗たちは?」


「あぁ、それなら用事がー…」


なんて会話を交わしながら教室をでた私たち。 


この時、気づけばよかった。


幸せは長くは続かないことに。


今はたとえ晴れていても、嵐はすぐそこまでやって来ているということに。
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