王子様たちのひまつぶしっ!?
びっくりした…。


だって陸君からは海斗やまわりの生徒たちとは比べ物にならない尋常じゃないくらいの雫が流れている。


…と、血!?!?


陸君の額からはつぅーと赤い血が伝っていた。


「やー、部活中降ってきちゃってさ。もうちょっとだけって長引かせてたら風まで強くなってきて。したら飛んできた看板に当たっちゃって」


あははと陸君が笑う。


あははじゃないよっ陸君っ!?


どんだけ部活命なのっ!?


てかよく生きてたねっ!?


「やー?でもそんなに痛いってほどでもないし、ほっとけば治るよ」


しゃべっている間もどくどくと陸君の額から流れ出てくる大量の血。


大丈夫って言ってるし大丈夫なんだろうけど。


さっきから私、会話に集中できません。


血に目がいってしまいます。



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