王子様たちのひまつぶしっ!?
これってさー、相手から売ってきたケンカだよね?


立派な正当防衛だよね?


「だいたいこんな奴が付き人って事態…」


「…あ゛ぁ?」


私が思い切り睨むと、女の子は一瞬びくっと肩を揺らした。


でもすぐに反撃開始。


「あんたと蘭君なんて似合わないから!!捨てられたんじゃないの!?」


ー…ズキンッ


『葵さえいなければー…』

捨てられ…たのかな。


私…。


視界が段々ぼやけてきた。

最悪っ最悪!こんな奴らの前でなんか泣きたくないっ!


泣きたくないのにー…


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