王子様たちのひまつぶしっ!?
「この前話してたパーティー!の招待状。実際はそれを相手に渡すんだけどさ、葵ちゃんは特別俺らとってわけ♪」


「そんな特別いらないよ」

「返品不可です」


そんな会話を続けながら、私はあることに気づく。


「だ…ダンスってあるの?」


パーティーって言ったらそんなイメージあるんですけど。


恐る恐る聞いてみると、俊君は「バカじゃないの?」ってボソッと呟いた。


ほっ、やっぱないんだよね。いくらなんでも…


「ダンスなんてパーティーでいったら基本中の基本だよ?社交ダンスとか。」


当然、とでもいうように、俊君がため息をつく。


き、基本なの?


「…葵、もしかしてできないんじゃぁー…」


しばらく不機嫌そうにしていた理人が突然口を開いた。
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