王子様たちのひまつぶしっ!?
「…脱ぐよ」


私のその答えは予想してなかったのか、天王寺海斗は一瞬驚いたような顔をして。


だけどすぐに、また笑顔を浮かべる。


だって、退学でしょ?


こんな最低なやつとのことで退学なんて絶対嫌だ。


「…」


リボンに手をかけて、ゆっくりとほどいていく。


売り言葉に買い言葉でそうは言ったけどさぁー…


え?


本当に?


本当に脱ぐの?私??


誰か止めてくれると思ってたんですけど。


…かと言って、やっぱなしは、通らないと思う。


異変に気づいたクラスのみんなも、ちらほらとこっち見てるし。


「どうしたの?脱ぎなよ。早く。…それとも退学する?」
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