王子様たちのひまつぶしっ!?
「あの、呼び出しておいてなんですが、やっぱり何もありません」


「は?」


いかんいかん。つい間抜けな声を出してしまった。


え?小春ちゃん今なんて?

私の疑問が分かったのか、小春ちゃんはあわてて弁解する。


「あっち、違うんです!ただ…まだ確信が持てなくて…」


「?」


確信??何の??


「私、確かめることがあるので、先に帰りますね!」

小春ちゃんはすくっと立ち上がるとそう言い残し、足早に公園を去っていった。

                                                                        
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