王子様たちのひまつぶしっ!?
そしてゆっくりと歩を進めて、教室の前でピタリと足を止めた。


「…君島君も来てください」


ただならぬ空気に、教室中がしんとなる。


俊君は何かを言いたそうな表情を浮かべてたけど、しぶしぶ小春ちゃんの言う通りについてくる。


廊下を歩いていると、今登校して来たと思われる理人君と凪君と陸君、その後ろから眠そうにあくびをしている海斗が歩いてきた。


凪君は手にチラシを持って陸君に何かを言っている。

おそらく廊下にばらまかれまくっていたあのチラシだろう。

小春ちゃんは凪君たちに向かって言って、


「ちょうどよかった。皆さん着いてきてください」


と言い放ち、くるりと方向を変えてすたすたと歩いていく。


みんな頭に“?”を浮かべてたけど、大人しく置いていかれないように後をついていく。


「おい、どういうことだよ」


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