王子様たちのひまつぶしっ!?
小春ちゃんの背中を追いながら、ボソッと小声で凪君が話しかけてきた。


手にはやっぱりあのチラシ。


聞きたいことはたくさんあるだろう。


だけど私だって知りたい。

私も何も知らないんだから。


しばらく歩いて、着いた先はー…屋上だった。


この学園無駄に広いから、屋上まで来るのにも無駄に体力を使う。


体力だけが取り柄の私でも、着いた頃には肩で息をしていた。


凪君も俊君も、みんなも呼吸を整えている。


たった一人ー…海斗を除いて。


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