王子様たちのひまつぶしっ!?
俊君の答えを聞くと、俊父は満足そうに教室から出ていった。


先生たちもそれについて教室を出ていく。


「俊君…」


静まり返った教室。


もちろん口を開くものは誰もいない。


重苦しい沈黙の中、やっぱり俊君だけは笑顔で。


「おいっ俊!どういうことだよ!?なんで急に…お見合いって…」


「凪、俺前に親父に言われてたんだよ。いつかお見合いするって」


「だから、その時約束したんだ。誰かも分かんない女と結婚するなら、せめてその時までは自由に遊びたいって。」 
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