もう一度…

最悪

机、椅子、床、俺の手、上履きが紅く染まる。 けど 気は紛れなかった。廊下に出ると 横から 「最悪…」 と小さい声で言われた。振り向くと女の子の後ろ姿だけが俺の瞳に写った。怒る気にはならなかった。自分でわかっていたからだ。 俺は最悪なんだと…。
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