パパはアイドル♪vol.3~奈桜クンの呟き~
「では、帰りましょうか?……あら?……お花が」
テーブルの上に小さな白い花籠が置いてある。
ピンクの大きな花ばなと散りばめられた白いカスミソウ。
「誰か来られたんですか?」
石田に嫌な予感が走った。
まさか。
「来てないよ。たぶん。オレ、寝てたから分かんない。何で?木下さんか誰か来てたの?」
『ん?』といった不思議そうな顔。
この口ぶりだと嘘はついてないと石田は思った。
気のせい……か。
じゃあ、誰?
最初からあったのに気付かなかった?
まぁ、そうかもしれない。
部屋のインテリアとして誰かが飾っていたのかもしれない。
あれだけバタバタしていたんだからこんな小さな花に気付かないのも不思議はない。
「いえ、何でもないです」
奈桜はもう服を着ていた。
『いてて』と少し歪む顔が妙に母性本能をくすぐる。
助けてあげたい。そんな。
「ラナンキュラス……。花言葉は……あなたは魅力に満ちている」
石田の背中がゾクッとした。
テーブルの上に小さな白い花籠が置いてある。
ピンクの大きな花ばなと散りばめられた白いカスミソウ。
「誰か来られたんですか?」
石田に嫌な予感が走った。
まさか。
「来てないよ。たぶん。オレ、寝てたから分かんない。何で?木下さんか誰か来てたの?」
『ん?』といった不思議そうな顔。
この口ぶりだと嘘はついてないと石田は思った。
気のせい……か。
じゃあ、誰?
最初からあったのに気付かなかった?
まぁ、そうかもしれない。
部屋のインテリアとして誰かが飾っていたのかもしれない。
あれだけバタバタしていたんだからこんな小さな花に気付かないのも不思議はない。
「いえ、何でもないです」
奈桜はもう服を着ていた。
『いてて』と少し歪む顔が妙に母性本能をくすぐる。
助けてあげたい。そんな。
「ラナンキュラス……。花言葉は……あなたは魅力に満ちている」
石田の背中がゾクッとした。