パパはアイドル♪vol.3~奈桜クンの呟き~
「やっと話が出来そうだな」
心は机の上で両手を組み、探るようにさとみの目を覗く。
さとみのリスのようなクリッとした目は、びくつくどころか全てをオープンにして強く輝いて見えた。
「私にどうしろと?」
「引いて欲しい。今なら間に合う。キミだって人気女優だ。スキャンダルはご法度だろ?」
「スキャンダル?引く?ちょっと待って。私は真剣なのよ。本気で奈桜さんが好きなの。引くって意味が分かんない。私は奈桜さんに会う為にこの世界に入ったの。必死で、必死で、奈桜さんを追いかけて来た。ただの一般人だった私がここまで来るのにどれだけ大変だったと思う?明けても暮れてもオーディション。スタイル維持のダイエット。女子力UP、自分磨き。折れそうになる心を必死で自分で支えて。全部この日が来る事を信じて」
いつの間にか、さとみの目に涙が揺れている。
心は机の上で両手を組み、探るようにさとみの目を覗く。
さとみのリスのようなクリッとした目は、びくつくどころか全てをオープンにして強く輝いて見えた。
「私にどうしろと?」
「引いて欲しい。今なら間に合う。キミだって人気女優だ。スキャンダルはご法度だろ?」
「スキャンダル?引く?ちょっと待って。私は真剣なのよ。本気で奈桜さんが好きなの。引くって意味が分かんない。私は奈桜さんに会う為にこの世界に入ったの。必死で、必死で、奈桜さんを追いかけて来た。ただの一般人だった私がここまで来るのにどれだけ大変だったと思う?明けても暮れてもオーディション。スタイル維持のダイエット。女子力UP、自分磨き。折れそうになる心を必死で自分で支えて。全部この日が来る事を信じて」
いつの間にか、さとみの目に涙が揺れている。