パパはアイドル♪vol.3~奈桜クンの呟き~
「本気なら、何をしても許されるの?それはそっちの勝手な言い分だろ?」


「私が頑張ってる最中に結婚しちゃったのよ!仕方ないじゃない。好きなんだから。止まらないのよ。……止まらないの。それに、私、何も奈桜さんの家庭を壊そうとか思ってない。ただ、好きなの。でも我慢出来ない。気持ちを抑え切れない。だから想いを伝えたい。ここまで来たんだからやれる事をやりたい。振られたらそれでいいの。……ただ、選ぶのは奈桜さんよ」


少し泣きかけたように見えたが、辛うじて涙の粒はこぼれなかった。
この気の強さが秋月さとみをここまで上らせたのだろう。


心は下を向いてフッと笑った。
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