パパはアイドル♪vol.3~奈桜クンの呟き~
「ただ、好きなだけならNGにはならないだろ?さとみちゃん、キミはその先に行こうとした。奈桜には家庭がある。例え一時の遊びだとしてもスキャンダルは絶対に許されない」
神川はさとみの顔の位置までかがんだ。
「これまでにも奈桜に近付こうとする女はいた。ファン心理からのやつ、仕事欲しさのやつ、売名行為の甚だしいやつ。でも、どの女にも事務所が介入するまでもなく奈桜は全く興味を示さなかった」
窓の外の抜けるような青が清々し過ぎる。
さとみは自分の中の見たくない部分を透かしてさらされているような気がした。
見たくない。
聞きたくない。
消えてしまいたい……。
「でも、キミは少し違った。本気なんだよ。それが伝わるんだ。オレにも、たぶん他のZのメンバーにも。事務所もそれにようやく気付いた。そして。奈桜も感覚で分かってる。キミは危険だって」
「えっ?」
ようやく顔を上げたさとみの涙が溢れてうるんだ瞳は、一瞬、神川をドキッとさせる。
神川はさとみの顔の位置までかがんだ。
「これまでにも奈桜に近付こうとする女はいた。ファン心理からのやつ、仕事欲しさのやつ、売名行為の甚だしいやつ。でも、どの女にも事務所が介入するまでもなく奈桜は全く興味を示さなかった」
窓の外の抜けるような青が清々し過ぎる。
さとみは自分の中の見たくない部分を透かしてさらされているような気がした。
見たくない。
聞きたくない。
消えてしまいたい……。
「でも、キミは少し違った。本気なんだよ。それが伝わるんだ。オレにも、たぶん他のZのメンバーにも。事務所もそれにようやく気付いた。そして。奈桜も感覚で分かってる。キミは危険だって」
「えっ?」
ようやく顔を上げたさとみの涙が溢れてうるんだ瞳は、一瞬、神川をドキッとさせる。