パパはアイドル♪vol.3~奈桜クンの呟き~
「そんな綺麗事は聞きたくない。本心を言って!」
「本心だよ」
二人の声が激しく交差する。
「本気で人を好きになった事がないのか?」
「えっ?」
さとみは、まさか自分がそんな事を言われるとは思ってもみなかった。
誰より人を好きになる事を知っている。
本気の恋を知っている。
「オレは、大好きな人の笑ってる顔が好きだ。それがオレの為でもなく、オレが与えたものでもなく、他の誰か……その人の愛する人の為だとしても。それでいい。その人が笑っていてくれるなら。その人が笑っているその場所を大事に思いたい。そっと守りたい。それがオレの愛し方だ」
さとみには返す言葉がなかった。
それが本当?
みんな、そうなの?
奪わないのは弱いからじゃなくて。
強い………
「本心だよ」
二人の声が激しく交差する。
「本気で人を好きになった事がないのか?」
「えっ?」
さとみは、まさか自分がそんな事を言われるとは思ってもみなかった。
誰より人を好きになる事を知っている。
本気の恋を知っている。
「オレは、大好きな人の笑ってる顔が好きだ。それがオレの為でもなく、オレが与えたものでもなく、他の誰か……その人の愛する人の為だとしても。それでいい。その人が笑っていてくれるなら。その人が笑っているその場所を大事に思いたい。そっと守りたい。それがオレの愛し方だ」
さとみには返す言葉がなかった。
それが本当?
みんな、そうなの?
奪わないのは弱いからじゃなくて。
強い………