パパはアイドル♪vol.3~奈桜クンの呟き~
「本気で人を好きになるとはその人を自分のものにする事じゃない」
微笑みながらさとみを見つめ、きっぱり言う。
「こっちになびくチャンスがあっても?チャンス、いくらでもあったんじゃないですか?なんで仕掛けなかったんですか?」
「言ってる意味が分からないが。仮定の話として。オレはこう見えて肉食系じゃない。相手に好きな人がいたら行かない。その人を苦しめる事はオレの趣味じゃないからな」
「その人を苦しめる……事」
さとみの目にまた涙が溢れて来る。
自分だって奈桜を苦しめたい訳じゃない。
奈桜が好きで。
その笑顔を自分に向けて欲しくて。
この手で存在を感じたくて。
自分だけの奈桜になってくれる瞬間が欲しくて。
でも、それは全てさとみ本位。
奈桜の気持ちはどこにもない。
自分さえ良ければ………。
微笑みながらさとみを見つめ、きっぱり言う。
「こっちになびくチャンスがあっても?チャンス、いくらでもあったんじゃないですか?なんで仕掛けなかったんですか?」
「言ってる意味が分からないが。仮定の話として。オレはこう見えて肉食系じゃない。相手に好きな人がいたら行かない。その人を苦しめる事はオレの趣味じゃないからな」
「その人を苦しめる……事」
さとみの目にまた涙が溢れて来る。
自分だって奈桜を苦しめたい訳じゃない。
奈桜が好きで。
その笑顔を自分に向けて欲しくて。
この手で存在を感じたくて。
自分だけの奈桜になってくれる瞬間が欲しくて。
でも、それは全てさとみ本位。
奈桜の気持ちはどこにもない。
自分さえ良ければ………。