パパはアイドル♪vol.3~奈桜クンの呟き~
「そこまで想ってもらって……僕も幸せだな。うん。きちんと返事しないとね」
「えっ」
予想外の展開に、さとみはかなり動揺している。
こんな事は期待していなかった。
何も期待していなかった。
のに。
「僕には好きな人がいる。ずっと、ずっと大好きな人。その人より他の誰かを好きなる事はきっとない。彼女は僕の全てだから」
いつの間にか奈桜はさとみの正面に立っていた。
さとみはこぼれる涙を拭おうともせず、奈桜を見つめる。
これが奈桜が言いたかった答え。
あいまいではなく、はっきりと言いたかった。
はっきりとさとみを振ってあげなくては。
自分で気持ちに区切りを付けるのは難し過ぎる。
「ありがとう……ございます。やっぱり、言ってもらって良かった」
さとみの髪に付いていた桜の花びらが、はらりと落ちた。
「えっ」
予想外の展開に、さとみはかなり動揺している。
こんな事は期待していなかった。
何も期待していなかった。
のに。
「僕には好きな人がいる。ずっと、ずっと大好きな人。その人より他の誰かを好きなる事はきっとない。彼女は僕の全てだから」
いつの間にか奈桜はさとみの正面に立っていた。
さとみはこぼれる涙を拭おうともせず、奈桜を見つめる。
これが奈桜が言いたかった答え。
あいまいではなく、はっきりと言いたかった。
はっきりとさとみを振ってあげなくては。
自分で気持ちに区切りを付けるのは難し過ぎる。
「ありがとう……ございます。やっぱり、言ってもらって良かった」
さとみの髪に付いていた桜の花びらが、はらりと落ちた。