パパはアイドル♪vol.3~奈桜クンの呟き~
~誰よりも愛してる~
「あ、奈桜!えっ?あれ?そっか。え?」
「何?何言ってるの?奏、大丈夫?」
奏のびっくりした顔がおかしくて奈桜は笑いながら椅子に座る。
少しの休憩を終え、奈桜は仕事に戻っていた。
今からは冠番組のZ全員でのバラエティーの仕事。
今日はゲスト無しの自分たちだけのロケなので気分もいつもより楽だ。
「梓さん、相変わらずスゴイよね?カッコイイよ」
携帯の画面を見ていた碧が顔を上げて言う。
泉も奈桜を見た。
心はチラッと奈桜を見ただけで、テーブルに広げたタロットカードをめくっている。
「え?何?何の事?分かんないって」
とまどうように笑いながら、奈桜はみんなの顔を順番に見る。
何の事を言っているのか奈桜にはさっぱり分からない。