内蜜恋愛
開けると、先生が目の前にいた。


「なんかうなされていたけど、大丈夫か?」


「えっ!!あぁはい。」


手に温かさを感じた。


手に視線をおろすと、先生が手を握ってくれていた。


先生もそれに気づいて急いで手を離し、顔を赤らめていた。


告白も返事も夢じゃないんだと思った。


「先生?」


「なっ!なんだ?」


「ありがとう。」


「うっ!うん別に。」先生は、顔を背けた。


私は、頭に?マークがついていた。


「あっ!風呂どうする?体汗でベトベトだろ?」


「そういえば、気持ち悪いなぁ。体だけでも拭こうかな?」


「じゃあ準備してくる。」先生が出て行こうとすると振り返った。


「どうかしたんですか?先生??」


「二人っきりのときは《仁》って呼べよ!」


「えっ!」


「両思いなのに教師と生徒の立場なんてヤダし。」ちょっとすねていた。


《カワイイ》


「あぁはい。」


「敬語も。あと俺は《皐月》って呼ぶから。じゃ!!」


先生は、いや、仁は恥ずかしくて出て行った。


部屋で一人顔を赤くしていた私だった。
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