彼は、
‐翔也side‐

部活が終わって美音を待ってると、幼なじみに会った。


佐野実花(さのみか)だ。

実「翔也、久しぶり。」

翔「おう!久しぶりだな!」

実「私ね、好きな人がいるんだ。」

翔「そっか、良かったな!」

実「誰だか分かる?」

翔「わかんない」

実「翔也だよ。」

翔「えっ…?」

実「私は、翔也が好き。」

翔「…わりぃ。実花の気持ちには答えられない。」


実「何で…?」

翔「大事な奴が居る。」

実「……わかった…」

そう言って、実花は帰った。

俺は、美音だけを見る。
俺は、美音だけを大事にする。

そう決めた。

そんなことを考えていると、美音が隣に居たことにも気付かなかった。

美「翔也…?」

と呼ぶさっきとは違う声に我に返る。

翔「あっ、ごめん!いつから居た…?」

と言うと、不安そうな顔をした。


何かまずいことしたか…?
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