彼は、
今日は部活体験の日。


そんなある日…


?「神崎さん…だよね?一緒に、吹奏楽部見に行かない?」


この子は確か…


そうだ、思い出した。


同じクラスの山野梨夏(やまのりか)。

席が離れてるから、あんまり絡みなかったけど…

目がクリクリで、肩まである髪は綺麗で。

いかにも守ってあげたいタイプの子。



『吹奏楽部…いいよ!あと、私のことは美音って呼んで♪』


「うん!じゃあ、あたしのことは梨夏って呼んで♪宜しくね!」


『こちらこそ!じゃあ、音楽室行こう!』

と、歩き出した瞬間…

『わぁっ!…ご、ごめんなさいっ!』

男の子にぶつかってしまった。

??「気にしてないから大丈夫だよ。それじゃ。」

と、爽やかな笑顔を残して去って行った。

「今の男子…イケメンじゃない?」


私は、ぼんやりしていて梨夏の言葉が耳に入らない。


「おーい、美音ー?」

『あっ、ごめんごめん!』

「まさか、惚れた?」

『へっ!?』

「顔、真っ赤ww」

とニヤニヤして見てくる梨夏。


春風が吹き抜ける今日この頃、私は小さな恋をしました。
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