彼は、
美音side

最近、翔也の帰りが遅い。


帰っても疲れてそのまま寝ちゃうし、ご飯作っても食べない…。


朝、一緒に学校に行ってても、どこか疲れた表情をしていて。



私のこと、嫌いになっちゃったのかな……


そんな不安が募る。


明日は…記念日。


今日もまだ帰って来ない。


気がつくと、日付が変わっていた。



期待と不安に心を乱されながら、眠りについた。


翔也が帰ってきたのは、私が深い眠りに入ったところだった。


唇にかすかな感触と、耳にくすぐったい感触がしたのは…気のせい…?


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