#1のユニフォーム






大翔くんは歩きだったから、私は自転車を降りた。



見ると、大翔くんは練習着を着ていて、その肩には重たそうなエナメルバッグ。



「大翔くん、部活行ったの?」



私がそう尋ねるのと同時に、信号が変わった。




並んで信号を渡りながら、大翔くんは「あぁ」と言った。







「…高校の練習に参加させてもらいに」


「………っえぇ!?」




思わず、大きな声になってしまった。




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