#1のユニフォーム







「…あの本読み終わったら、大翔、すごいピッチャーになるよ」


「…ありがとう」








私は無理矢理にでも、この気持ちを失くさなきゃいけないと思った。



好きな人の幸せを願いながら、好きな人への想いを失くす。





……そんなこと、私にできるのかな…




自信なんかまったくないけれど、大翔くんとサツキちゃんを邪魔しないようにするには、こうしなきゃいけないんだと、私は私に何度も何度も言い聞かせた。





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