#1のユニフォーム
「1週間前からあいつ、調子悪くなり出してさ。最初はあんま気にしてなかったんだけど、ここ最近は全然ダメ。なんかあったのか、って聞いても、『なんもない』の一点張りだし…」
「……」
「…それで、小崎が幼馴染だって言ってた西宮さんに聞いたら、なんかわかるかな、って思ったんだけど…」
そこまで言って、春木くんは肩を落とした。
「…西宮さん、なんとか言ってやってよ。俺もうお手上げ。中体連まで、うちのエースピッチャーがあんな調子じゃ困るし」
春木くんは眉を下げた。