#1のユニフォーム






「………あ…」



私は、1つ思い出してしまった。



「…なに?」


優しい目で私の顔を覗き込む大翔くん。





………き、聞きづらいよ……






……“あの日2人で、あのあとどこに行ったの?”…なんて……




「…この際全部言おうよ。お互い隠しっこなし。結子にこれ以上あんな顔させたくないし、聞かれたら、俺だって全部話すよ。結子がスッキリするまで、なんでも聞いて」


「……大翔くん…」



大翔くんは私の手をぎゅっと握って、少し笑った。





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