#1のユニフォーム
「よーっし、今までの分全部巻き返してやる!」
大翔くんの元気な声に顔を上げると、八重歯を見せて、真夏の太陽に負けないくらいの大きな笑顔を見せていた。
それにつられて、私も笑った。
「……あ、結子って、携帯持ってるっけ?」
「…え、携帯…?」
家に着き、鍵を開けて入ろうとしたら、大翔くんが言った。
「…も、持ってる、けど…」
「提出!」
「えぇっ!?」
私は、半ば強制的に自分の携帯を大翔くんに渡させられた。