#1のユニフォーム







「あのさ…」


「は、はいっ」


思わず敬語。




なおも表情は変わらないままの大翔くんの言葉を待つ。









「……試合、終わったら、ここで、待ってて」


「…えっ…?」


「あ、いや! 待つなんかめんどくさいでしょ!? やっぱ待たなくていいよ! なんかごめん!」




驚きの声をあげた途端に、大翔くんは焦ったようになかったことにしようとしている。




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