#1のユニフォーム






「ったく、ここにいたのかよ…あ、西宮さん!」


「春木くん、おはよう」


「おはよう!」



キャプテンになった春木くんは、ますますしっかりした印象になった。





「もう試合始まるぞ? 監督も部員もみんな待ってんだけど」


「うっそ! ごめん!」


「しっかりしろよー。うちのエースピッチャーがこんなんでどーするよ。ほら、早く行くぞ」



春木くんは、「じゃあ」と私に言うと、背を向けて走り出した。






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