#1のユニフォーム
春木くんのホームランに焦りを感じたのか、相手チームは春木くんのあとにピッチャーを変えて来た。
そのピッチャーはさっきのピッチャーよりも速い球を投げて、春木くん以降のバッターは少し手こずっていた。
それでもヒットを打ち、なんとか塁を進んでいたけれど、送球のスピードが上がってアウトをたくさん獲られてしまい、1回オモテは4点。
1回ウラになり、大翔くんがエースピッチャーとしてマウンドに立っているのだけれど。
あまりにも球が速くて、あっという間に2アウトを獲った。
……大翔くんが球を投げる直前、その場の空気が一瞬停止する。
……大翔くんの表情が、闘志に燃えているから。