#1のユニフォーム
大翔くんは隣で百面相していて、私はただただ首を傾げるばかり。
「ひ、大翔くん、どうし…」
「アイス食べに行こう!」
「……へ?」
………アイス……?
「もうマジあっつい! どっかのコンビニ寄って行こうぜ」
大翔くんは手をパタパタして扇いでいる。
…大翔くんがなにか隠したように思ったけれど、特に気にしないことにした。
「…うんっ! あ、じゃあ私がおごるね! 試合お疲れさま! ってことで!」
「いやいや、いいから! 俺がおごる!」
「えーっ!」
夏の太陽の下、2人は並んで笑っていた。