蝶々


フワリと、意識が浮上する

「……ということで、学校生活を楽しんでください」


校長の締めの言葉

どうやらタイミングがよかったらしい


それから式は進み、入学式は終わった

先生の引率で新しい教室へと移動する



何故かずっと男女共にざわざわしてる


「この1-Bの担任の上原京だ。よろしくな」


なにこのテキトーそうな担任

これで先生やれるのか


「早速だが、明日から授業にはいる。教科書が必要になるわけだが…」


クア

いけない、欠伸が


「えーと……安芸津、佐々木、高木、寺田と今欠伸した黒藤。職員室に教科書の入ったダンボールあるから取ってこい」




「先生、私か弱い女の子なんですけど」

「知らん。欠伸してるのが悪いんだ。さっさと行ってこい」

「チッ」

「なんか文句でも?」

地獄耳かよ

「いえ何も。職員室の場所はどこですか?」

「二階の左側だ」

「では行ってきます」


クラスのみんなが固まってたのは無視しておこう

< 9 / 12 >

この作品をシェア

pagetop