蝶々
フワリと、意識が浮上する
「……ということで、学校生活を楽しんでください」
校長の締めの言葉
どうやらタイミングがよかったらしい
それから式は進み、入学式は終わった
先生の引率で新しい教室へと移動する
何故かずっと男女共にざわざわしてる
「この1-Bの担任の上原京だ。よろしくな」
なにこのテキトーそうな担任
これで先生やれるのか
「早速だが、明日から授業にはいる。教科書が必要になるわけだが…」
クア
いけない、欠伸が
「えーと……安芸津、佐々木、高木、寺田と今欠伸した黒藤。職員室に教科書の入ったダンボールあるから取ってこい」
え
「先生、私か弱い女の子なんですけど」
「知らん。欠伸してるのが悪いんだ。さっさと行ってこい」
「チッ」
「なんか文句でも?」
地獄耳かよ
「いえ何も。職員室の場所はどこですか?」
「二階の左側だ」
「では行ってきます」
クラスのみんなが固まってたのは無視しておこう