ナンパ男がしつこい件について
こいつさ…人の気持ち察する気ないだろ…
なんか、あたしよりも自分勝手なやつ初めて会ったかもしれない。
扉を開けるとテレビを見て爆笑してるであろう母の笑い声が聞こえる。
こりゃ今日は帰る気ないな…
顔をひきつらせつつリビングに戻った。
冷蔵庫を開けプリンを取りだして、お母さんの隣に座った。
「あ、そうだ」
専門学校の書類書いて貰わないと
何気なく取りに行って、渡す。
「これ。書いて」
「んにゃ?」
この酔っぱらいめ…
「あとで書いとく書いとくー」
「…………これないとあたし受験できないから」
「はいはい…ひっく」
しゃっくりをしながら返されても…
ため息をついて1日が終わった気がした。