ナンパ男がしつこい件について
「華和おはよー」
「はよー」
最近、寝不足気味な気が…
「あれ?今日髪巻いてるじゃん」
「ま、まあ…」
そんなことよりも寝たい。すごく。
「彼氏とどうなの?」
「彼氏ってか…友達みたいな感覚だよ。うん」
まあ友達があんな変態なら絶交決定だけど。
「華和の彼氏ベタベタだもんね」
「別に?そんなでもないよ」
そんなでもあるだろうが!!!
「もー…」
「あ、 放課後デート?」
思い付いたように言った華和。
「おごってもらうだけ」
「またそれ?」
またなんですよそれが…
でもいちいち美味しい。
そこはさすが元ホストというか。
ふーん、と適当に返すと
「もうキスしたの?」
淡々と聞いてきやがった。
「まだに決まってるじゃんか!」
「あれ?そんなんなの?」
ま、まあ逃げたのはあたしだけど…