ナンパ男がしつこい件について





「………大丈夫?」




「何が」


ぶすっとしてしまう。





こっちは彼女らしいことしようと思ったのに。




「そんな不機嫌にならないでもいいじゃん?」





椋太郎はこっちに身を乗り出して口を開けた。




パフェをあげるとパクっと食べる。





「うま」




少し顔がにやけた状態でそんなことを言った。




何て言うか…



かわいい。



雰囲気がかわいい。




「ていうか今日妙に髪の毛ガチガチじゃない?」




「あれ?ガチガチやだ?」



髪の毛を触りながら言ってくる。




「いや、別に変に盛ってる訳でもないし嫌じゃないけどせっかく髪さらさらしてるから」




何げなく言うと「そっか」と返される。




あとは学校の話とか、たわいもない話をした。






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