ナンパ男がしつこい件について





「ちょうど、唯花の入試の日から巧さんの店のホストが足りなくなっちゃって。


やってくれないかって言われたら断りきれなかった。


でも、唯花に見せてる茶髪の郁村椋太郎の状態でホストはやりたくなかったんだ、ごめん」




それで、ホストしてる姿は見られたくなくて、連絡もしないで…





「………うん。でもさ、もういいよ。



金髪の椋太郎かっこいいし。



…茶髪の方が好きだけど。」




それを聞いて吹き出した。





「手伝い終わったらすぐに戻すよ」




…それにしても何してもかっこいいのかこいつ。




「唯花はこれからどうする?」



「今のところは、二次試験かなあ。別の学校で行きたいところあるし」




そこも多少はレベルが高いけど、前の学校よりはまし。



「わかった。応援するよ」



「あーあ。やらかしちゃったなあ」




天井を見つめる。






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