ナンパ男がしつこい件について




電車を出ても妙に注目された。



そして後ろから「すんません、俺もついてきていいですか?」



そんな声が聞こえた。




振り向くと、椋太郎がいる。




「あ、あんた遅れるんじゃなかったんかい!」




「は?『遅れるかも』ってつけただろ?」




余裕で駅に着いてる椋太郎に唖然とした。




駅員さんはその様子を見て、




「駅長室の前で待っていてください」



とあしらう。




「あ、はい」



そっけな!こいつそっけな!




そういう視線を送ると、



さっさともどってこい。



そんな風に口パクをしたように見える。




べーっと舌を出して答える。





< 226 / 468 >

この作品をシェア

pagetop