ナンパ男がしつこい件について
「お姉ちゃん、邪魔」
その様子を見てるとあたしを突き飛ばしていく子供たち。
後ろに下がると、
椋太郎は子供たちを上にあげてキリンに食べやすいようにしてる。
「……………」
なんだろう、この仲間外れみたいな気持ち。
なんだろう、この疎外感。
ていうか気付けよ椋太郎!
気長に待とう。
じっと奴の背中を見つめた。
こうやってみるとやっぱりでかいな。
あたしの10センチ上くらいだから175センチ?
…でかい。
「お兄ちゃん彼女はいいのー?」
という言葉が聞こえた。
「じゃあ俺行こうかな」
「えー!まだ僕高い高いしてもらってないー!」
「わたしもー!」
…嫌がってる相手に好かれるとかただの天才ですか?