ナンパ男がしつこい件について




「ほら水飲みなよ」



ペットボトルを渡す。



「ん…」



蓋をあけて飲んだ…と思った。



油断していたあたしに、



椋太郎は口に水を含んだままキスをしてきた。




すぐに唇をペロペロする。



口を開けろと。




目を閉じてそのまま口を開けると、温かい水と、お酒の味がした。




わけがわからなくて、口の端からポタポタと水が溢れていく。




ごくん、と少しの水を飲んだ。




「それじゃ意味ないし!」



「大丈夫、だいぶ酔いさめた」







< 251 / 468 >

この作品をシェア

pagetop