ナンパ男がしつこい件について




「か、片桐優雅…!?」



その友達は目を見開いてる。



「?俺?」



椋太郎も首をかしげながらサングラスをはずす。




「誰、この子」



「りりり、椋!?」




金髪じゃなくてもわかるのか、顔を覚えてるってことだよね…




想像以上のはまり方に笑顔をひきつらせた。




「…椋?」



椋太郎はぶっきらぼうに言った。




「本物だ…」



そんなアイドルじゃないんだから。



心の中で突っ込む。




「俺ら人気者?」



片桐優雅が椋太郎に向かって聞いている。





「当たり前でしょ!歌舞伎町No.1!」




…優雅ってそんなすごいホストだったの?




「まあそうだけど」




ドヤ顔むかつく。



「あ、もしかして雑誌読んでるの?」




「はい!今月号表紙でしたよね!?」




椋太郎はと言うとめんどくさそうに顔をしかめた。




「ま、まさか椋さんにまで会えるなんて…なんでここに…」




「唯花がいるから」



説明がさ、



雑すぎる…





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